塾に通う際に起こりがちなトラブルとその対処法について解説!
今や子どもの塾通いは当たり前になりつつありますが、実は案外多くの人が塾で何らかのトラブルに巻き込まれているという現状があります。今回は塾でのトラブルとその対処法について詳しく見ていきます。最後まで読めば、これから子どもを塾に通わせようと考えている人も、すでに通わせている人も参考になるポイントがきっと見つかるはずです。
塾に通う際に起こりがちなトラブルとは?
生徒間でのいざこざ、いじめ
塾でのトラブルと聞いて、多くの人が最初に思い浮かべるのは子ども同士のけんかやいじめでしょう。塾には意識高く勉強に取り組む子どもがいる一方で、学校の延長のように友達とわいわい騒いでしまう生徒もいるものです。そうした意識の違いが原因で口論になるケースは多いでしょう。
また、進学塾によっては生徒同士の競争心をかきたてることで意欲を高めようとしているところもあります。このような塾では、成績の上がり下がりでも生徒の関係がギクシャクしてしまう場合も考えられるでしょう。
塾講師とのトラブル
生徒同士だけでなく講師とのトラブルも想定されます。塾講師も学校の先生のように相性があります。とくに塾講師の場合では、学校の先生以上にさまざまな経歴を経て講師となっている人が多く、その分くせの強い方が多い印象です。それゆえに、子どもの中にはどうしても苦手意識を持ってしまう子が必ず一人や二人は出てきて、塾嫌いになる場合もあるようです。
費用面でのトラブル
授業料格安を売りにしている塾なのに授業以外の費用が多くて、結局出費がかさんでしまった。これもよく聞くトラブルの1つといえます。通常の授業に加えて、夏期講習など集中授業、特別特訓、補習授業、さらには追加教材費などで想定よりも多くの費用を支払うようなケースです。
また、退塾時に発生する費用も金銭的なトラブルになりやすい部分。たとえば、退塾のタイミングでいつまでの授業料を支払うのか、塾側との認識の違いに隔たりが出てしまい、トラブルに発展するケースも散見されます。
塾トラブルを未然に防ぐ方法
それではこうした問題に巻き込まれないためにはどんな方法を取ればよいのでしょうか?
体験授業をする
実際に授業を受けて塾の雰囲気や講師との相性を確認しておきましょう。塾によっては複数回の体験授業が可能なので、じっくりとその塾について検討する時間を取ることができます。
ただし、体験授業で塾側から指定される授業ではベテラン講師や人気講師などが割り当てられている場合もあります。可能であれば「実際に担当する可能性がある講師の授業を受けてみたい」と申し出てみると、よりその子に合った塾かどうかを判断しやすくなるはずです。
料金体系を細かく確認する
金銭的なトラブルに関しては、よく読むと説明資料や規約に書いてあるというケースがほとんどです。説明不足に関しては確かに相手側に落ち度があるとは思いますが、言った言わないの水掛け論を防ぐためには、資料をいったん持ち帰り、内容をしっかりと読み込んでから入塾するかを判断するのが無難です。
万が一、塾トラブルに遭った際の対処法
しっかりと防止策を講じていたとしても、どうしてもトラブルになってしまうこともあります。では万が一、トラブルが発生した時には一体どうするのがよいのでしょうか。
まずは契約内容を確認
すぐに行うべきなのは契約内容を読み返し、トラブルの原因が契約違反なのかどうかを確認することです。契約書類は分かりづらい書き方をしている場合もあり、分量も多いためにすべてに目を通すのは時間がかかります。
しかし、事態が契約違反の行為なのかそうでないかによって、今後の展開が大きく変わってきます。まずは書類にしっかりと目を通して、該当の箇所がないかを確認しましょう。
本社へ直接連絡する
仮に契約内容に明記されていたとしても、しっかりと説明を受けていなかった場合は本社へ直接連絡するのが有効な手段です。とくに大手塾は口コミなどの評判を重視する傾向があるため、丁寧にこちらの話を聞いて対応してくれる場合が多くなっています。
消費者相談センターへ相談する
本社へ連絡しても解決方法が見えない場合には、第三者の立場から解決を図ってくれる機関へ相談しましょう。塾が相手の場合は、最寄りの消費者相談センターがその役割を担っています。
消費者相談センターは地方公共団体が設置している行政機関です。今後どういった方法で相手との交渉を進めればいいかや、必要であれば弁護士を利用することなどをアドバイスしてくれます。自分たちだけではどうすればいいか悩んだ際には、まずはここに相談してみるとよいでしょう。
まとめ
今回は塾との間で発生するトラブルについて詳しく見てきました。子どもの塾との相性や子ども同士のいざこざに関しては、正直コントロールできない部分が多いため、事前にしっかりと準備をしても防ぎきれない場合もあるでしょう。
一方で、金銭面でのトラブルは事前にやるべきことをやっていれば発生をある程度抑え込めるうえ、万が一問題が起きてもほぼこちらに非がある状況は防げるはずです。子どもに余計な心配をかけてしまわないように保護者としてできることはしっかりと行っておきましょう。