過去問はいつから解き始める?過去問の解き方も解説

公開日:2023/11/15  

志望校に合格するためには、効果的な学習が必要です。その際、過去問は効果的な学習方法として知られていますが、取り組み始めるタイミングや使い方については迷うことがあるでしょう。そこで本記事では、過去問の解き始めるベストな時期や解き方、どのくらいの量を解くべきなのかなどを解説します。

過去問を解くことでわかること

受験や試験対策において、過去問を活用することは非常に重要であり、試験の出題傾向や出題形式を理解し、戦略的な学習計画を立てるために貴重ツールとなります。では、過去問を解くことで得られる具体的なポイントを詳しく見ていきましょう。

まず、試験の出題傾向を把握することができます。たとえば、英語の試験では長めの英訳問題が出題される可能性が高いことや、数学の試験では空間図形が頻繁に出題されることなどがわかります。これにより、どの分野に重点を置いて学習すべきかを把握できるでしょう。

さらに、出題傾向や形式を理解することで、戦略的な学習計画を立てることにもつながります。数学の空間図形が得意な場合はその分野を重点的に復習し、弱点となる分野を重点的に補強するといった具体的な戦略を立てることができます。

記述問題の配点が高ければ、記述問題に特化した対策を行うべきといった、学習の方向性を見つけることにもつながります。

また、自分の弱点を把握することにもつながるメリットもあります。解答が間違っていたり、解けなかったりした問題は、その分野に対して理解が不十分であることを認識でき、重点的に対策できます。このように、過去問を解くことで出題傾向や出題形式を把握できるだけでなく、自分の弱点を見つけることも可能です。

過去問はいつからどれくらい解くべきなのか

過去問の重要性について理解できましたが、やみくもに取り組んでも十分な効果が得られません。では、具体的にはいつからどのくらい解くべきなのか見ていきましょう。

まず、普通の高校生の場合、夏休み頃に一度過去問を解くことをおすすめします。この時点で一通りの勉強が終わっているはずであり、過去問を解いた結果、「もう少し勉強すれば何とかなりそう」と思えれば、それほど心配することはないでしょう。

その後は、残りの時間をインプットに集中させ、10月頃に再度過去問にチャレンジすることで、自分の理解度を確認し、弱点を洗い出すことができます。進学校の3年生は、2年生の終わりには一通りの勉強が終わっていることが一般的です。

そのため、4~5月頃に過去問にチャレンジして、勉強の方向性が間違っていないことを確認するとよいでしょう

その後は引き続きインプットに集中し、定期的に過去問を解いて試験本番に向けて準備を進めます。浪人生の場合、各単元の基礎がきちんと固まったことが確認できたら、過去問を解くのがおすすめです。

なお、第一志望校の過去問については3年分、第二志望校以下でも2年分は解くと、出題傾向の把握や苦手科目の洗い出しに役立ちます。

過去問を上手に使おう!過去問の解き方は?

過去問は受験や試験対策において重要なツールですが、単に解くだけでは十分な効果が得られません。過去問の数は限られているので、解くごとにステップアップにつながるようにするためにも、どのように使うかが重要です

まず、過去問を解くときは、時間を測ることが大切です。ペース配分を把握することで、本番の試験で制限時間内に解答できるかどうかを確認できます。また、解けない問題を見極めて捨てる練習にもなり、どのように得点を得るのか把握しやすくなります

もし過去問で解けなかった問題が出てきたら、自分の弱点だと把握して苦手分野に積極的に取り組むようにしましょう。苦手を避けて得意な分野で点数を稼ぐことも大切ですが、苦手分野を克服することで、全体的に得点をとりやすくなります

さらに、英作文や和訳問題、要約問題などの記述問題は、自己採点が難しく、弱点を把握しにくい場合があるため、必ず添削を受けるようにしましょう。

教師や講師に添削を依頼することで、誤りや改善点を指摘してもらえれば客観的に苦手を把握できます。

そのほか、過去問を解いた後は、必ず復習を行いましょう。復習を通して間違えた問題や解答に迷った問題を再確認することで、さらに理解を深めることができます。

このように、過去問を解くことは合格に向けて有効な学習手法ですが、効果を最大限に引き出すためには適切な使い方が欠かせません。時間を測ったり、記述問題は添削を受けたりして、上手に活用することで、志望校への合格が近づくでしょう。

まとめ

過去問を解くことで、出題傾向の把握、実践力の向上、自分の弱点の把握などさまざまな効果が期待できます。ただ、やみくもに過去問の解くのではなく、時間を測ったり、記述問題が添削を受けたりして、上手に活用することが大切です。たとえば、時間を測りながら解くことでタイムマネジメントを身に付けられたり、記述問題は添削を受けることで客観的に弱点を洗い出せたりします。過去問は効果的な学習法であり、適切に活用することで合格に向けた学習が進むでしょう。

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