中学生の塾選びで失敗しないポイントとは?最適なスタート時期も解説
中学校生活の大きなイベントは高校受験です。初めて受験を経験する子どもが多く、学習面での対策として、塾での学習指導を受けさせたいと考える親も多いことでしょう。しかしながら、塾選びは慎重に行わないと学力が伸びずにかえって失敗するリスクもあります。今回は、失敗しない塾選びのポイントや、最適なスタート時期について解説します。
中学生の塾選びで失敗しないためのポイント
塾選びを考える際、ただ近所であるという理由で通わせたり、仲のよい友達が通っていたり、しっかりとした理由がないなかで塾を決めるのは危険です。なぜ塾に通うのか、最終的な理由を整理しておかないと、学習効果が得られない可能性があるため、塾選びは慎重に行う必要があります。塾選びで失敗しないためのポイントをまとめます。
塾に通う理由を共有する
勉強は、子ども自身のやる気と努力が必要で、それがなければ学力は身につきません。なぜ塾に通う必要があるのか、塾に通う理由を子どもが理解していないと、真剣に取り組まず、学力が伸びなかったというリスクが生まれかねないのです。まずは、塾に通う理由を共有しておくことが必要です。
目的に沿った塾選びをする
塾に通うことの目的を明確にしておきましょう。塾に通う理由の多くは、日頃の学校での授業の予習や復習と、高校受験への対策の2つといえます。最終的に何を達成すれば満足なのかを明確にしておき、達成するために適している塾を検討するとよいでしょう。
授業形態は子どもの性格にあわせる
塾ごとで授業形態は異なり、集団授業、個別指導、映像授業に大きく分けられます。
集団授業は1人の講師が多くの生徒を指導します。学校の授業に近いため、慣れている環境となるかもしれませんが、周りが気になり集中できないというリスクもあるのです。恥ずかしがらず、理解できていない部分があれば、きちんと質問ができるような積極性が必要となります。
次に個別指導ですが、ひとりの講師が生徒1〜2名に指導します。自分のペースで学習できたり、質問がしやすかったりというメリットがあるのです。
最後に映像授業ですが、録画された授業内容を確認する形と、授業のリアルタイム配信の形があります。決まった時間ではなく、いつでも受けられるという点がメリットで、集中して学習ができる人に向いているといえます。成果を出したいのであれば、子どもの性格にあわせて授業形態を検討するとよいでしょう。
中学生のための塾選びで気を付けたい注意点
次に、塾選びで気をつけておく点についても解説します。
合格実績
実績の裏付けがある塾かどうかは、シビアに見極めましょう。合格実績を見る際は、合格人数の多さではなく、合格率をチェックすることが重要です。結論からいえば、合格率が高い方が塾としての実力があります。合格実績を確認し、より実力がある塾を選ぶようにしましょう。
塾講師のレベル
塾講師は、専任と学生アルバイトにわけられます。専任講師の方が経験もあり、指導実績もあると考えられますが、学生アルバイトの場合は、講師自身の指導や学力に問題がないか心配になるでしょう。塾講師のレベルを知るために、あらかじめ無料体験で授業風景を確認したり、塾に問い合わせるなど、対策をうつとよいでしょう。
授業料
塾ごとで授業料には幅があるため、きちんと比較しておくとよいでしょう。懐事情は家庭ごとに異なるため、授業料と塾のレベルを把握し、負担がなくバランスのとれた塾を選ぶようにしましょう。
志望校との相性
志望校が明確に決まっている場合は、志望校との相性を優先した塾選びがおすすめです。小さな個人塾でも志望校には非常に強いなど、志望校への情報を持ち合わせている可能性が高いので、志望校が決まっているのであれば、相性のよい塾を選ぶようにしましょう。
中学生が塾に通い始めるベストタイミング
中学生が塾に通い始めるタイミングは、塾に通う目的によって異なります。目的に沿ったベストタイミングがあるので、整理しておきましょう。
受験対策の場合
高校受験対策が目的であれば、中学2年生の2月頃がおすすめです。塾における新年度は、学校とは異なり、毎年2月から3月頃に始まるケースが多く、そのタイミングに通い始めれば、2年生最後の復習から始められる可能性があります。2年生の終盤で苦手科目と克服し、3年生から受験対策すれば、計画的な学習が可能となるでしょう。
学校での成績や内申点を上げたい場合
学校での成績を上げたい、学習内容をより理解したい、という場合は、中学1年生の早い段階から塾に通うようにしましょう。基本的には、誰もが高校受験の道をとおることとなるため、内申点も受験の際の重要なポイントとなります。受験で成功するためには、内申点対策も必要となるため、早めのタイミングで塾に通い始めることは重要なポイントといえるでしょう。
基礎的な学力に不安がある場合
先ほど受験対策の場合は、中学2年生の2月頃と解説しましたが、これは、中学2年生までの学習内容への基本的な学力があることが前提条件です。基礎の理解が不十分な場合は、それに気がついたタイミングでの塾通いを検討しましょう。中学3年生になると基礎から学習している余裕はありません。苦手な科目や内容があり、自分だけで対応することが難しいと気づいたタイミングで入塾するとよいでしょう。
まとめ
今回は、中学生の塾選びで失敗しないポイントと、最適なスタート時期について解説しました。中学生生活の最後を締めくくる一大イベントは高校受験です。塾に通うことで、高校受験対策はもちろん、学校の授業内容の予習復習ができるなど、塾は幅広く学力をつけられる場所といえます。塾選びで失敗しないためのポイントは、塾に通う理由と目的を明確にしておき、合格実績や塾のレベルなど、慎重に検討することです。まずは、なぜ塾に通うのかの目的と、最終的なゴールを定めてから、塾選びをすることをおすすめします。