文理選択は人生の分かれ道!理系を選択するメリット・デメリットを解説
高校生の進路選択において、理系コースと文系コースで迷うケースも多いでしょう。大学の学科にも影響するうえに、将来の就職先にも関わってくるため、将来を見据えて考える必要があります。そこで今回は、文理選択において、理系コースがなぜむずかしいと言われるのかについてと、理系を選択するメリット・デメリットを解説します。
理系科目は文系科目より難しいって本当?
文系・理系コースを選択する際「理系科目はむずかしい」というイメージを持っている方も多いでしょう。
勉強を楽にするために、文系コースの選択を考えている方もいるかもしれません。しかし、必ずしも文系コースが理系コースよりもむずかしいとは限りません。とはいえ、理系科目はむずかしいと言われることが多く、それにはいくつかの理由が考えられます。
問題文を理解できないことがある
まず、理系科目は問題文を読んでも内容が全く理解できないことがあり、手を付けることすらむずかしいことがあるからです。
国語や英語などの文系科目の場合、問題文を何度も読み、分からないことがあっても回答することができるでしょう。しかし、理系科目の場合、問題文の意味すらまったく理解できず、手が付けられないことがあり、むずかしいというイメージが定着していると考えられます。
プロセスを考える必要がある
また、問題を解くためには、解決策を導くためのプロセスを考える必要があることも理由の一つです。
単に数式を解くだけでなく、問題文を理解し、順序だてて回答を導かなければなりません。
各単元が独立していない
さらに、数学や物理などの理系科目は、各単元が独立していないことも理由として挙げられます。
たとえば、国語は現代文や古文、漢文など各単元が独立しています。しかし、数学や物理は子各単元で学んだ知識をもとに新しい知識を積み重ねていくため、すべての単元がつながっているといえるでしょう。そのため、過去に学んだ単元でつまずいてしまうと、次の単元で苦手意識が強くなりやすいです。
このように、理系科目では学習の積み重ねが重要であり、基礎から応用へと段階的に理解を深める必要があります。
理系を選択するメリット
理系コースはむずかしいイメージがあるかもしれませんが、選択することでさまざまなメリットがあります。
文系への転向が比較的容易
まず、理系科目を学んでいると、文系に転向するのが比較的容易です。
理系コースは数学や物理などの科目に加えて、国語や英語などの科目も学習していきます。そのため、文系コースに変更したとしても、勉強の遅れを挽回するのが比較的簡単です。この理由から、将来の進路などを考えて変更を希望する場合に、苦労しにくいというメリットがあります。
就職先の選択肢が豊富
また、理系分野は就職先の選択肢が豊富であることも魅力でしょう。
技術系職種や研究開発職、IT業界など、理系の知識を活かせる職場が多く存在します。また、文系の学部の生徒から人気の就職先である金融業界に理系の方が就職することは可能ですが、理系の専門的な知識が必要な技術職に文系の方が就職するのは簡単ではありません。つまり、就職先の選択肢が多いことも、メリットの一つになるのです。
理系を選択するデメリット
理系を選択する際は、いくつかのデメリットもあります。
予習・復習が大変
まず、授業の予習や復習が大変なことです。
理系の科目は難易度が高いため、授業についていくためには予習・復習が欠かせません。高校の授業では、予習・復習を前提としているところも多く、適当な気持ちで授業に参加するとついていけなくなるでしょう。
大学進学後も忙しい
さらに、高校だけでなく、大学に進学した後も忙しいことが注意点です。
文系の授業とは異なり、講義に加えて、実験や実習、研究活動などやらなければならないことがたくさんあります。アルバイトやサークル活動、旅行など、大学生活を満喫したいと考えていても、自由な時間が少ないといえます。
大学の授業が難しくなる
そのほか、大学の理系の授業は高校よりも難しくなることから、授業についていけなくなる方が多いことも注意点です。
学習の積み重ねが重要な理系科目では、理解が追いつかずに苦しみやすく勉強が楽しく感じられなくなるなど、悩むことがあるでしょう。とくに大学の授業は、専門的な用語が多く、習っていないという内容が出てくることも多いです。そうなると、常に勉強に追われる日々になることもあるでしょう。
このように、理系コースは高校、大学で常に勉強が必要になります。しかし、就職先の選択肢が多いなどの魅力もあるため、将来を見据えて自分に合うコースを選択しましょう。
まとめ
高校生が進路選択をする際、理系と文系で迷うケースが多いです。理系科目はむずかしいと言われがちですが、その理由の一つは問題文を理解するのが難しく、解答のプロセスを考える必要があるためです。さらに、数学や物理は各単元が連携しており、一つの単元でつまずくと後の学習に影響が出やすいのも理由といえます。しかし、理系を選ぶことには多くのメリットがあります。理系科目を学ぶことで、文系に転向しやすく、就職先の選択肢が豊富です。理系の知識は技術職や研究職、IT業界で活かせるため、将来のキャリアに幅を持たせることができます。文理コースの選択では、自分に合ったコースを選ぶことが重要です。