自分にあった入試を見つけよう!大学入試の種類を解説!
大学入試で注目されるのは、受験生の学力だけではありません。課外活動もふくめて、受験生の人物像を総合的に判断します。そのため、自分の強みを生かせる受験方法を選ぶことで、志望大学合格に近づけるでしょう。今回の記事では、大学入試の種類について解説します。大学受験を控えている人は、ぜひ参考にしてください。
一般選抜について
一般選抜は昔からあるオーソドックスな受験方法といえます。一般選抜では基本的に学力試験が重視されます。
国公立大学の一般選抜
国公立大学の一般選抜では、一次試験と二次試験の合計で合否を決定します。毎年1月に実施される大学入学共通テストが一次試験です。一部の国公立大学では、大学入学共通テストの結果で足切りを実施します。得点が伸びず足切りされた受験生は、二次試験を受験できません。
大学入学共通テストの受験科目は、6教科30科目の中から大学が指定します。二次試験では、各大学が独自に作成する問題を受験します。国立大学の試験日程は、基本的には前期と後期の2種類です。公立大学の試験日程は前期、中期、そして後期の3つに分かれます。一般的には、前期日程の試験で大半の合格者が決まります。
私立大学の一般選抜
私立大学の一般選抜は2種類に分けられます。それは、個別選抜と共通テスト利用型です。個別選抜では、大学が独自に作成した試験問題の結果で合否を決めます。一般的な個別選抜は、3科目受験です。例としては、国語、英語、世界史の3教科を受験するなどです。
国公立大学と同じように各大学によって出題傾向が異なるため、入念な準備が必要です。また、試験日が重ならなければ受験回数に制限はなく、何校でも受験できます。また、大学共通テスト利用型入試は、大学入学共通テスト受験が必須な受験方法です。
そして、大学入学共通テストの得点だけで合否を決める大学もあります。一方、大学入学共通テストと個別選抜の両方の結果で判断する大学もあるので、きちんと受験の方式を確認しておきましょう。
学校推薦型選抜について
学校推薦型選抜は、以前は推薦入試とよばれていた入試方法です。これは、公募制と指定校制の2種類に分けられます。ここでは、学校推薦型選抜の特徴について具体的に説明しましょう。
学校推薦型選抜とは
学校推薦型選抜とは、各大学が定めた推薦基準を満たす生徒が出願可能です。また、公募制も指定校制も高校の推薦書が求められます。公募制は、どの高校の生徒でも出願できます。しかし、指定校制は大学が指定した高校の生徒だけに限られます。また、ひとつの高校につき推薦できる生徒数に上限があるので注意が必要です。
国公立大学の学校推薦型選抜
国公立大学の学校推薦型選抜は出願条件も厳しく、合格人数も少ないため難関試験といえます。そして、大学入学共通テストの受験が必要な大学と、不要な大学に分かれます。大学入学共通テストを課されない場合でも、小論文やプレゼンテーション、口頭試問、もしくは実技などが課されます。
私立大学の学校推薦型選抜
私立大学の学校推薦型選抜は、募集人数が多いのが特徴です。スポーツ推薦や有資格者推薦、課外活動推薦などがふくまれます。学業成績だけでなく、課題活動の実績などをふくめて総合的に評価します。
学力試験はなく、小論文、面接、プレゼンテーションなどで選考する場合も少なくありません。これについては、小論文や面接などを通して学力を評価されると考えるのがよいでしょう。
総合型選抜について
総合型先選抜では、さまざまな方法で受験生の志望動機や実績などを評価します。ここでは、総合型選抜の仕組みについて説明しましょう。
総合型選抜とは
以前はAO入試とよばれていた入試方法が、いまは総合型選抜とよばれています。保有資格や活動実績などの出願条件を満たせば、だれでも出願可能です。書類審査や小論文、面接、グループディスカッションやプレゼンテーションなどを実施します。
多面的に人物像を判断されるため、志望大学で学びたい自分の熱意を伝えるチャンスといえます。コンクール入賞経験などの卓越した活動実績をもたない受験生でも、総合型選抜で合格できるチャンスがあるでしょう。出願時期が早く、年内に合否の結果がわかるのも総合型選抜の特徴です。
国公立大学の総合型選抜
大学共通テストを課す場合と、課さない場合の2種類があります。また、評定平均を設定するかわりに、大学共通テストを課さない大学もあります。基本的に国公立大学の総合型選抜では、高い成績を求めることが多いです。また、総合型選抜を実施する国公立大学は増えつつあります。
私立大学の総合型選抜
私立大学の場合は、国公立大学と比べると出願条件は厳しくありません。志望理由や高校時代の活動実績が重視されます。志望大学で何を学び、学んだことを将来どのように生かすのか、自分の考えを伝えることが大切です。志望大学が求める学生像を理解し、主体的に学ぶ姿勢をアピールできるように入念な準備が必要です。
まとめ
今回は、大学入試で実施される3つの選抜方法について解説しました。志望大学に入学するためにも、自分の強みを生かせる受験方法を選びましょう。まずは、志望大学が実施している入試の種類をチェックしてください。学力や課外活動など、自分の長所をアピールできる入試方法を探しましょう。学力試験、面接、小論文など、しっかり事前準備して受験当日を迎えてください。